ブランケット
Side.
「…仕事?」
未成年のクセに酒を飲んだ美夜が少し遠慮がちに聞いてくる。
「悪い」
売れれば売れるほど、一緒の時間が無くなっていく。
「別に謝ることじゃない」
「不機嫌そうな顔してる」
「してないよ」
そう言われ睨まれ…美夜はベッドにダイブ。
「俺のベッド」
「私のものは私のもの。朝貴のものも私のもの」
「ジャイアンかよ」
呆れながらその隣に座る。
ジッとこっちを見る美夜に顔を近づけてキスをする。
「…違うの?」
潤んだ目で聞かれる。
「何が」
「朝貴のものは私のものじゃないの?」
舌打ちをする。