ブランケット



「城島くん、ビッグニュースなんだよ!」

熱射病で倒れたらしい彼女は俺が保健室に行くなり、ハシャいでいた。

一人でいたのが寂しかったのか、すごく興奮気味だった。

「なにが?」

彼女が病弱な事を最近知った。

「あの“美人のクレノさん”。桜ヶ峰くんと付き合ってるんだって!」

「そうみたいだね」

「嬉しくないの?」

だってあの千晴だから。
どこぞの美人でも、遊んで早々に捨ててしまうような鬼畜且つ俺様。

それが“クレノさん”だかと上手くいくのかは、不明。

「“美人のクレノさん”と桜ヶ峰くんなら、お似合いだね?なんか、桜ヶ峰くんから告白したんだって」

…なら大丈夫かも。



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