ブランケット
険悪な雰囲気。
その中に来たのは『紫陽花なアイツ』の夜志乃。
「こんにちはー…え?」
目の前には嘲笑する志緒の姿。
に、対峙するように睨みつけるブラウン色の髪の那瑠。
「良いの良いの。志緒の毒舌はいつものことだからこっち来てな。」
波崎は手を掴む。
「あ。うん…これで全員?」
「いやいや、まだ一人来てないよ。」
一応席に着いた全員は、那瑠に視線を向けた。
「なにか?」
「ブラウン色なんて始めて見たなぁって。」
菜月の柔らかい空気に那瑠も笑う。
「あたしの周りは黒少ないけど。」