ブランケット
那瑠は思いだすように言葉を続けて、
「金とか銀とか紅とか青とか…。」
「金っていえば、波崎の彼氏じゃない?」
志緒は波崎に言う。
「確かに。」
また扉が開き、女子が入ってくる。
『白雪姫と毒リンゴ』の雪姫。
「はじめまして。」
白すぎる肌に黒髪を揺らして入る。
「では、本題にいきますか。」
「『男子をどう思いますか?』って…?」
夜志乃は小首を傾げた。
「馬鹿。」
「無神経。」
「無愛想。」
順に波崎、夜志乃、那瑠。
「…変態。」
ぼそりと雪姫。