ブランケット

その会話を横目に、パパは呆れながら煙草に火をつけた。

「パパもなんか言って!ママがいじめるの!」

「あぁ、分かったから灰皿持ってきてくれ。」

何が分かってるの!?

言う通りに、灰皿をキッチンから持っていく。

「サンキュ。あいつ、いつも俺にいじめられてるから、たまにはいじめさせてやれ。」

な?と促すような優しい目。

…パパは偉大。

私は頷く。

するとママから
「なんかあたしが可哀相な人みたいになってる。」

という声が聞こえる。



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