ブランケット
こっちを見るママに戸惑う。
「あ?」
いきなりの低い声に驚いた。
ソファーの後ろにパパが立っていた。
「家系に『パパ』とか『ママ』とか呼ぶ人、いる?」
「いねぇ。」
「ほらね。」
今度は私への言葉らしい。
分かりました、と頷く。
パパはママの隣に行って肩を抱くように、ソファーの背もたれに手をかける。
ノロケは無くても…きっとパパとママはそこら辺の親よりラブラブだと思う。
毎日喧嘩してしまうくらい仲が良いし。
うわぁ…。