ブランケット

目だけじゃない。

怒ったママは、好きじゃない。

不貞腐れながら私は部屋に戻った。

外を見ると、雨が降っている。

最近、雨降ってなかったのになぁ…なんて考えてから。

子猫のことを思い出した。

あんな箱に入ってるだけじゃ、濡れちゃう。

少し遅い時間だったけど玄関へ走る。

「涙、どこいくの?」

ママが来て

「学校に忘れ物とりにいく!」

そう返して、私は外へ出た。







子猫は無事だった。

私の姿を見ると、にゃーと鳴いてこっちを見上げる。

ちゃんと普段から食べているからか、丈夫みたい。



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