ブランケット
暖かい昼下がり。
いや、もう夕方。
昨夜は小さな喧嘩を治めた。
平和な毎日が今のところ続いている。
…眠い…。
ストーブを持ち込んだ倉庫内は、とても暖かい。
ソファーの肘掛けに頭を乗せて、ウトウトとしていた。
「…そういえばさぁ。」
あたしは、その声に喋り方にピクリと眉を反応させる。
《何故か》遊びに来ているタキに自然と視線が集まる。
「ナルちゃんって、中三からどこが成長してるの?」
「どこって、背?」
夏弥はのんびりと聞き返す。
「は?なに、喧嘩売ってんの?」