ブランケット
あたしの彼氏、沖田御津(オキタミト)は顔が良い。
ついでに成績も良い。
女友達も多い。
…彼女はあたしのはず、なのに。
あたしが告白する前も沢山の女の子が、泣いていた。
ダメ元で告白したら「良いよ」って返ってきて。
正直、夢かと思った。
でも彼女になるっていうのは、夢のまた夢なんだって分かった。
求めないし求められない。
もしかしたら、御津の中ではあたしは彼女ではないのかもしれない。
そうでもおかしくない。
…現に御津は、あたしと目すら合わせないんだから。