ブランケット

スヤスヤ寝ている朝貴の隣に、シングルベッドに飛び込むなんて出来なくてソファーに寝ていた。

真夜中、タオルケットをかけてくれる気配がした。

ハッと気づけば朝貴で、起きる私に驚いた顔をする。

「…行くの?」

「あぁ。」

夜遅くなんだか、朝早くなんだか言葉では言い表せないけど。

まだ太陽が出る少し前に朝貴はいつも出ていく。

「行ってらっしゃい。いつ帰ってくる?」

「明後日…あたり?」

曖昧な返事をするところでは、きっと今週は忙しいんだろう。

春とはいえ、夜は少し寒い。



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