ブランケット
あたしも一応お弁当を広げる。
何で寒いのに屋上で食べるんだろう?
頭が良い人は、やはり電波サンが多いのかもしれない。
なんでこんな関係になったか?
それは、あまり思い出したくない。
「寒いのだけど。」
「スカートが短すぎんだよ。」
正論で返されて、膝を抱いた。
終始無言。
まぁ…教室内の女子のくだらない話に相槌を打つよりよっぽど良いけど。
「きた。」
何が?
と聞くより前に、あたしは気づく。
空から舞い降りる雪。
その神秘さに目を細める。