ブランケット
オウムのように、同じことを言うから笑った。
「あ、でも横橋。彼女が出来たらすぐに言ってね?」
「なんで?」
「誤解されちゃうかもしれないじゃない。」
それに胸が少し痛んだのは…絶対言わない。
「じゃあ、また明日ね!」
手を振る里村に、手を振り返した。
里村が隣にいるのは当たり前なんかじゃない、と初めて実感した気がする。
輝く夕日に目を細めた。
サンセット
END.
2010.11.23.