ブランケット
飲み物が来て、俺は烏龍茶に口をつけた。
…まぁ、普通の烏龍茶だよな。
それ程何かある訳でもなく、雑談をした。
「最近喧嘩してないんですよ。体が鈍ったかもしれない。」
「今度呼びかけますか?」
…とアキヒトさんと話をしていたら、突然。
「夏弥ー!!」
那瑠が腕に巻きついてきた。
……………え。
アキヒトさんもポカンとする。
近くにいる下の奴らは、殆ど酔っていて気付かないらしい。
「夏弥ー、変な顔。」
あははっと馬鹿っぽく笑う那瑠は、馬鹿になっている。
良壱は?と那瑠の隣に目を向ける。