ブランケット
いつかは捨てられてしまうのかな、なんて考えた。
時々、醜い自分はバンドが解散すれば良いのに、なんて考えた。
…吐き気がする。
恋をする女の子は、可愛いと言うけれど。
私は段々醜くなっていっているような気がしてならない。
“そっか”
深く問い詰めず、素っ気ない返事を打った。
もう携帯は見ないと決めて、電源を落とした。
朝貴の彼女にならなければ、もしかしたら、私も周りの女子のように興奮してワクワクしながら、ここにいたかもしれない。
溜め息が出た。
周りの女子は、私が朝貴と付き合ってるなんて、考えもしない。