ブランケット
飛び抜けて成績が良い訳じゃない。
バンドの中の一人、おー君の彼女みたいに美人な訳じゃない。
自慢ではないけど、並大抵な人間。
…それを思うと。
何故朝貴が私を選んだのか謎。
元々、ポーカーフェイスで何を考えてるのか分からない人ではあるけど。
‘遊び’であるって可能性もなくはない。
また溜め息を吐いて、机に伏せる。
…日はすぐに過ぎる。
「美夜(ミヨ)?」
視界に入り込むのは、キーボード担当の桜ヶ峰(オウガミネ)の通称オウ君。
そう、彼女が超美人のオウ君。
「…うん!?」