ブランケット
何故オウ君がここに!?
卒業したはずなのに!!
二年前に卒業したはずなのに!!
「今日打ち合わせ。」
笑いながら言う。
「でも、途中抜けて来た。」
…美人の彼女がいる美形なオウ君は、結構マイペースで不真面目。
「大丈夫なの?」
一応心配してみた。
新館の階段は、放課後殆ど人が通らない。
「大丈夫、大丈夫。それに美夜の姿丁度見つけたから。」
踊場の壁に背をつけたオウ君。
「そっか。」
「遊びに行かね?……と思ったけど。」
オウ君の視線が私より後ろを捉える。