ブランケット

何故オウ君がここに!?

卒業したはずなのに!!
二年前に卒業したはずなのに!!

「今日打ち合わせ。」

笑いながら言う。

「でも、途中抜けて来た。」

…美人の彼女がいる美形なオウ君は、結構マイペースで不真面目。

「大丈夫なの?」

一応心配してみた。

新館の階段は、放課後殆ど人が通らない。

「大丈夫、大丈夫。それに美夜の姿丁度見つけたから。」

踊場の壁に背をつけたオウ君。

「そっか。」

「遊びに行かね?……と思ったけど。」

オウ君の視線が私より後ろを捉える。



< 74 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop