ブランケット

それはきっと、あたしが千晴を好きだから。

でも千晴は彼女という存在が嫌いみたいだから…離れたい。

一緒にいると辛い。

美容院に入って、髪を切ってもらう。

ずっとのばしていて腰まで達したロングを肩まで切った。

「サッパリしましたね。小顔なんですから、このくらいのセミロングが似合いますよ」

そう言ってくれた美容師の笑顔を信じたい。

頭が軽くなったあたしに怖いものなんて無い気がする。

今なら言える。

もう会わないって。
幸せにって。
色々ありがとうって。

メールを送ると、近くで打ち合わせをしてるみたいだから、行くことにした。



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