雪の日に会えたら.

ひかりちゃんが
思い出したかのように
言った。


「そうだ、瑠依知ってる?
うちのクラスに‘宮本恒輝’
がいるの」

「へぇ〜、そうなんだぁ!騒ぎになりそうだね」



私達の会話を聞き、
愛ちゃん、杏奈ちゃん、
つかさちゃんが話に入ってきた。


「私結構顔好みかも!」

「あー、杏奈好きそうな感じだもんね」



なんて話てる。


宮本恒輝くんとは
顔が良くて学校の
アイドル的存在の人。


ファンはたくさん
いるけど、見た目が
クールな感じで
みんな近寄りがたい
らしい。


毎日告白して
フラれる子が
絶えないみたい…




折角同じクラスなんだし
仲良くなれると
いいなぁ…


そんなことを考えてたら



「時間だぞー、席着けー」
って言いながら
若そうな担任の林先生
が入って来た。


ひかりちゃん達も席に
戻り、しーちゃんも
私の隣に座った。



「出席とるぞー、相原」


あ、私1番かっ!
「は、はぃ!!」



先生は次々に名前を
呼んでいって
宮本くんが呼ばれる番。

女の子達が
少しざわめく中、
先生は気にせず名前を
読み上げた。


「宮本。…ん?宮本ー。何だぁ?あいつは始業式早々欠席かぁ?」


あれ?
そういえば気付かな
かったけど、
宮本くん来てないんだ。

みんなとの話に夢中で
分からなかったな。



何だー、とか
がっかりー、なんて声が
後ろから聞こえてくる。




そんな中突然、




───ガラガラー
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