雪の日に会えたら.


電車が見えなくなり、
1人電車内での自分の
失態を思い出す。




相原さん…5組って
ことはクラス同じ
なんだな。
だから俺の名前も
知ってたって訳か。



今日遅刻して行った
俺はクラスの奴等なんか
気にもしなかった。


まぁ、陸と拓海と一緒
だったのはすぐ分かった
けど。




歩き出し、階段を下りる。
春の生暖かい風が
俺の髪を揺らす。





…ストラップ
どうすっかなぁ。
しょーがない…


俺は駅の隅に立ち止まり
ズボンのポケットから
自分の携帯を
取り出して電話をかけた。



「もしもし、菜乃華?うん、俺。今忙しくなければちょっと出てこれない?…分かった、じゃあホームで待ってるから。」






携帯を閉じ、俺は
再び駅のホームへと
歩き出した。
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