春風
次の休み時間、
あたしはそれを実行に移した。
「…この間はごめん。
過去にこだわりすぎた。
覚えてないならそれでもいいよ。
その代わり、1からあたしと
仲良くしてほしい。」


柚の反応は…


「…勝手にしろ。」
だけだった。


まだ心の扉は完全に
開いてはいないけれど。
一歩前進、かな。
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