春風
あたしは彼の横顔
ばかりを見つめていた。
白くて綺麗な肌。
あまり外に出ない
せいだろうか。


あまりに見つめていたら
気づかれてしまった。
「…何?」
「ううん、何でもない。」
慌てて下を向く。
「何だそりゃ。お前ってさ、
言いたい事隠すよな。」
「…う。」
図星だった。


「…言いたい事は言わねぇと、
ストレス溜まるぜ。」
「柚くんは、言ってるの?」
「あぁ、まぁな。」
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