春風
「…少しずつでいいんじゃない?」
「え?」
「いっぺんに
やろうとしたって
頭が混乱するだけだし、
焦ったって行動には移せない。
それに、解らない事は
俺や柚に聞けばいいんだよ。
俺だって、出会った最初は
戸惑ったけど、
ちゃんと教えてもらって
身に付けたんだから。」
「佳佑くん…。」
「だから、大丈夫。
目が覚めたら頼んでみな。」
「…解った。」
佳佑くんはクラスに戻っていった。
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