春風
お母さんは夕食の準備をしていた。
会話は無い。
お父さんが手招きをした。
ソファに座る。
お父さんの顔を
見る限りでは、
どうやら
説得は成功したらしい。
「…大丈夫、
ちゃんと説明もしたし
説得もしたから。」
「何の説明?」
「あの子の事。
本当は、紅茶もケーキも
ダメだったんだろう?」
「何で知ってるの?」
「顔を見れば解るよ。
それに、ずっと2人で
ひそひそ話
してたじゃないか。」
「あ…見てたの?」
「そりゃ目の前で
堂々とやられればね。
嫌でも目が行くよ。」
「ごめん。」
「でも、隠さないで
きちんと説明してほしかった。
真桜は昔からお母さんに
怒られることを恐れて、
自分の気持ちを
隠す事があるから。」
(あ…。)
見抜かれていた。
そしてそれは、前に柚にも
言われていた事だった。
やはりあたしは解りやすい
性格をしているらしかった。
会話は無い。
お父さんが手招きをした。
ソファに座る。
お父さんの顔を
見る限りでは、
どうやら
説得は成功したらしい。
「…大丈夫、
ちゃんと説明もしたし
説得もしたから。」
「何の説明?」
「あの子の事。
本当は、紅茶もケーキも
ダメだったんだろう?」
「何で知ってるの?」
「顔を見れば解るよ。
それに、ずっと2人で
ひそひそ話
してたじゃないか。」
「あ…見てたの?」
「そりゃ目の前で
堂々とやられればね。
嫌でも目が行くよ。」
「ごめん。」
「でも、隠さないで
きちんと説明してほしかった。
真桜は昔からお母さんに
怒られることを恐れて、
自分の気持ちを
隠す事があるから。」
(あ…。)
見抜かれていた。
そしてそれは、前に柚にも
言われていた事だった。
やはりあたしは解りやすい
性格をしているらしかった。