春風
食事を済ませた後で、
お母さんがぽつりと言った。
「…さっきの事は謝るわ。
でもね、心配なのよ。
それだけは解って
ちょうだい。」
「心配しなくても大丈夫だよ。
あたしたちは、
真剣に恋をしてるの。
誰にも止められないと思う。
だから、見守ってて。」

あたしはそう言うと、
柚の元へ行った。
あれから顔を見れて居なかったし。
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