春風
数日後。
おばさんから
あたしの家に連絡があった。
『…積み立ての都合がついたわ。』
「本当ですか!?」
『えぇ。何とかね。
真桜ちゃん、
多分これがあの子にとって、
最後の学校行事になると思う。
あの子をよろしくね。』
「はい。」

嬉しくて、
思わずガッツポーズを
してしまった。
もちろん、
喜んでばかりもいられない。
旅行中は、体調次第で
柚が行けるか
行けないかが決まる。
まだまだ気は抜けない。
でも精一杯支えようと思った。
< 78 / 105 >

この作品をシェア

pagetop