春風
「…お前さぁ、隠してばっかだよな。」
「だって…
今一番不安なのは、
柚でしょ?
そこにあたしの
不安なんか乗っけたら、
柚が潰れちゃうよ。」

すると、柚が言った。
「バカだなぁ。
俺の事はいいの。
それに、こういう事は
お互いに言っていった
方が楽になるんだ。
俺もこれから真桜に言う。
だから、真桜も
俺にどんどん
言っていいんだぜ?」
「…ありがとう。」
「ん。」

気持ちを
溜め込むのはよくない。
お互いに悩みを言う事で、
心が晴れるといいな。
そう思った。
< 85 / 105 >

この作品をシェア

pagetop