春風
病院に着いて、
あたしは行ける所まで
柚についていった。
そして、連絡を受けた
佳佑くん、
柚のお母さんがやってきた。
「…柚は?」
「今、入って行った所です。」
「そう…。」
2人はとりあえず
廊下の椅子に座る。

あたしは怖くて怖くて
仕方がなかった。
お母さんがそっと
あたしの肩を抱いてくれた。
手の温もりが伝わって、
少しだけ安心した。
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