極上の★スイートラバー
あたしは大空に向かって叫んでいると、ふと誰かの声が耳に入ってきた。
…いや、誰かで表せられる程、知らない声じゃない。
胸が激しい鼓動を始める。
ゆっくりと声のした方を振り向けば、そこにはあたしが一番会いたくて、一番会いたくなかった人がいた。
「教室行ったんだけど、お前居なかったからここに来たら…やっぱり居たわ」
「先…輩…?」
何が起こっているのかがイマイチ分からない。
ただ理解出来るのは、目の前に猛先輩が居る事だけ。
というか、先輩はあたしを探していてくれた…?
この所続いていたモヤモヤした気持ちは一気に吹っ飛び、あたしは笑顔で先輩に抱き付く。
あまりに勢い良く抱き付き過ぎたのか、猛先輩の身体は一瞬だけぐらついた。
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