極上の★スイートラバー



そのチケットが、あたしの手元に…。




「一枚しかねぇし、ライブの関係者という事で貰ったヤツだから整理番号はあまり良くねぇけど、それあげるわ」



「い…いいんですか!?」




思わぬプレゼントに、あたしは呼吸の仕方を忘れそう。


あたし、「Truth」の初ワンマンに参戦できるんだ…!




「ありがとうございます、先輩っ…!!」



「ちょうど余ってたし、別にいいけどさ」




そうクールに言い放つ先輩は、やっぱりどこか「有名人」オーラが漂っている。


近いようで、遠い存在。


そんな先輩に初ワンマンのチケットを貰っている女子高生は、きっとあたし一人だけ。




「あたし、超幸せ者です…!」



「大袈裟だろ」




ポカポカした心の中を、あたしは心地良く感じていた。




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