極上の★スイートラバー
自意識過剰にも程がある。
だけど、さっき確かに猛先輩と目が合ったような気がした。
あたしを見た先輩は、優しく微笑んでくれた気がした。
そんな気持ちとは裏腹に、ライさんのカウントで曲は始まっていく。
ラブソングというだけにバラード系かと思っていたけど、その考えはことごとく外れた。
普段の「Truth」サウンドでは考えられないような、明るくて可愛らしいイントロ。
跳ねるような曲調に、おもわず身体が動いてしまう。
そんな旋律を奏でているのは、もちろん猛先輩で。
嬉しそうに微笑むその視線は、やっぱりあたしを見ているよう。
何が何だか分からなくなっている所で、ユウトさんの優しい歌声が会場中に響き渡り始めた―――
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