極上の★スイートラバー



楽しかった時間も終わり、徐々に小さなハコの中から人が居なくなっていく。


あたしも人混みに紛れ、家に帰ろうとしていた。


本当は猛先輩に会いたかったんだけど、よく考えれば先輩は芸能人。


あたしみたいな一般人が話しかけても、周りの人も関係者の人も迷惑なだけだろうから。




「楽しかったねー!」



「あたしやっぱりアンドウが一番好きかな?」




そんな会話が色々な所から聞こえてくる。



今日のライブで、「Truth」の事がもっと好きになったと思う。

実際、あたしもそうだから。



なんだかスッキリしたような心の中に満足しながら、あたしは外の世界へと旅立った。


…つもりだった。




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