極上の★スイートラバー
そんなあたしを見て、猛先輩は微笑む。
「その様子じゃ、全部悟ってるみだいだな」
「そ…それは…」
口をもごもごさせるあたしを、先輩は笑って眺めている。
次の瞬間。
あたしの顎は猛先輩の手によって捕らえられ、無理矢理先輩の方を向く体勢となってしまった。
「たけ…る…せんぱ―――」
「あの新曲、お前を想って書いた曲なんだ」
「…え…」
「どうしてもあの曲を聴いて欲しくて、ライブに呼んだ」
…どうしよう。
本当にうぬぼれてしまいそうだよ。
「絢音…」
先輩が、滅多に呼ばないあたしの名前を呼ぶ。
胸の高鳴りがピークに達した時…
「好きです。俺の彼女になって下さい」
そっと、唇同士が触れた―――
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