介錯、請け負います
『………私の仕事ぶり、いかがでしたか?
これはあくまで私が担当した仕事の内の一件です。
この後、堀田様がどちらを選択されたのか……
フフフ、それは貴方のご想像にお任せ致します。
介錯エージェントの仕事をしておりますが、実際皆様には自殺をして欲しくないというのが私の本音ですね。
私に言わせれば、辛く苦しいことがあるからこそ、楽しいことが一層楽しく感じる幸せがあると思うのですがね。
一時の苦しみから逃げるために死を選択するなど………
あ、勘違いしないで下さいね。
決して仕事に不満があったり、慈悲や正義感から自殺に賛成しないと言っているのではありません。
既に地獄は自殺者の魂で溢れかえっておりまして、これ以上無駄な魂を増やしたくないのです。
本当に処分に困ってますよ。
……おっと失礼。
つい愚痴をこぼしてしまいましたね』