82歳、ベッドの上で

□私のおばあちゃん




私のおばあちゃんは
いつも笑顔だった


笑うとたれ目になって
優しい顔になる


それを見ると
とても安心して


つられて私も笑顔



家に帰ると


仕事に行っている
ママに代わって



『おかえり
寒かったでしょう?』



部屋を暖めて
迎えてくれる




前までの私に毎日


『おかえり』


そう言ってくれる人は
居なかった


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