82歳、ベッドの上で


最後におばあちゃんの
笑顔をみることが
できたから


来れて良かった
そして帰りたくない





そう思いながらも
仕方なく家へ戻った



新幹線の中でも
おばあちゃんの笑顔が
離れない


ついにやけてしまい
ガラスに映った
自分を見て我に返る



家に着くとすぐに
ママに連絡をした


『無事着いたよ!!』



『そう、良かった

そういえばね
おばあちゃん

しばらくご機嫌
だったみたいだよ!!』



そっか…
すぐ忘れちゃわなくて
ほんとに良かった



おばあちゃん
長生きしてね…ずっと


ずっと…ね


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