来ちゃいました。



あたしは、必死に告げる。

……が


「なんで?」



男は一向に刃を納めようとしない。


「…この状況を誰かに見られたら…あなたは、すぐさま警察いってらっしゃーい!になっちゃうんですよ!!」



「なんで?そもそも、けいさつ ってなんなのさ」


警察が何か!?


「そう聞かれると困る!…あっ!!」



あたしは、分かったように叫ぶ。
それと同士に男が手にしている刃に力が込められた。


「……五月蝿いよ?」
「はい!」


五月蝿い。
そう言われて即答するあたし。



このまんまだと…やばい…



「てか、なんなの?けいさつって」


男は、また繰り返し聞く。


「警察とわ、日本の安全を守る…ような物です。」

幕末で言うと新撰組!


そう続けながら言うと男はまたしても目を丸くした。


「…新…撰組…」



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