来ちゃいました。
「それ、独り言?」
…え?
あたしは目を丸くする。
まさか…
「しゃべってた…?」
「うん」
男は微笑みながら言った。
「うっそー…」
そんな男とは裏腹に
あたしは声にならない声をあげていた。
しかし、男はそんなあたしを無視。
「てかさ」
うん、悲しいね、うん。
「知ってるならいいじゃん。俺は新撰組一番隊組長…」
男はそこまで言うと刃を納め…そして続けた。
カチャ――…
「沖田総司」
……と……。
「ぇ、うぁ!?」
この人が…沖田総司?
波乱を駆け抜けた…沖田総司?
天才的な剣術を持つ美剣士…
"沖田総司"……?
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