来ちゃいました。



「もう!いいですよーだっ!」


あたしは、拗ねたそぶりを見せる。



「でも、智奈の料理も美味しいよ」



え…?

今度は優しい微笑み…

ドキン――ドキン――



じわりじわりと熱くなる顔。


きっと、今のあたし顔赤いんだろうな…



あたしは恥ずかしくなり俯いた。


そして……

「あ、ありがとう…ございます」

下を向きながらお礼を言う。


「どーもー。てかなんで下向いてんの?」


俯いているのを指摘され、体がビクンッと反応するあたし。


「別に…なんも…」

あたしがそう言うと、彼は、

「ふぅん」

と、つまらなそうに相槌をした。




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