虹に降る雨〜瞭の想い〜
「え?なに?」


「最近、妄想しすぎですわよ?瞭くん?」


塁がわざとふざけて俺の頭を撫で始める。


「病んでんのかな……。」


「体調、悪いのか?」


中村さんがちょっとだけ真剣モードで聞いてきた。


「いえ。大丈夫です。すみません。何の話しでしたか?」


「衣裳、こないだのでオッケー出たって。良かったな。」


「マジで?本当にオッケー出た?」


「社長もオッケーしたぞ。明後日にはサンプル上がってくるから。」


「やった!」


塁が嬉しそうに俺の頭を叩いた。


「おごれよー!今日の夕飯焼き肉な。」


「俺もな。瞭くん。」


「中村さんまで何言ってんですか。ちょ、塁、やめろって、こらっ!」




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