虹に降る雨〜瞭の想い〜
何を考えてんのか、俺の服を脱がせ始めた塁。

次の新曲の衣裳を俺がデザインした。

それがオッケーが出たという事。

正直、オッケーが出るとは思っていなかったから、信じられなくて、塁のはしゃぎようについていけない……んですけど。


「焼き肉のまえにサンプル見てみないと」


「いや、格好良かったから。大丈夫です。瞭くん。」


塁が、外した俺のシャツのボタンを綺麗に留めなおした。


「良かったな。」


「おぉ。サンキュ。」


まずは出来る事から。

そのうち、詩をかいたり、曲を作ったり。

自分達でやりたいことを明確に発信していけるよう、少しずつ。

今日は嬉しい報告が出来る。


「良かったね。」


そう言って喜んでくれるかな。



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