虹に降る雨〜瞭の想い〜
「美羽?」
「………夜、逢える?」
滅多に言わない小さな願い。
でも、その願いを叶えてあげられる保障は今の俺にはなかった。
簡単に、「良いよ。」とは言えないスケジュール。
「んー、難しいかな。夜中になっちゃう。ごめんね。」
「ごめん。」
謝るのは俺なのに……。
「美羽?」
「仕事頑張って。私ももりもりミシン踏まなくちゃ。あ、そろそろ行かなきゃ、私。」
無理矢理元気な振りをする。
このまま行かせちゃいけない。
「明日は、朝、大丈夫?」
「大丈夫。あのさ、こん」
「じゃあね。」
最後まで言わせてもらえなかった俺の言葉。
じゃあね。
いつものように手をふって。
「………夜、逢える?」
滅多に言わない小さな願い。
でも、その願いを叶えてあげられる保障は今の俺にはなかった。
簡単に、「良いよ。」とは言えないスケジュール。
「んー、難しいかな。夜中になっちゃう。ごめんね。」
「ごめん。」
謝るのは俺なのに……。
「美羽?」
「仕事頑張って。私ももりもりミシン踏まなくちゃ。あ、そろそろ行かなきゃ、私。」
無理矢理元気な振りをする。
このまま行かせちゃいけない。
「明日は、朝、大丈夫?」
「大丈夫。あのさ、こん」
「じゃあね。」
最後まで言わせてもらえなかった俺の言葉。
じゃあね。
いつものように手をふって。