faKe anD Real
長いHRが終わり、美琴が私の元へかけてくる。

「あー長かった。」

「だよね…。」


そして気付いた時には、阿部は視界の中にいなかった。
何となく絶望感に襲われて、私は阿部を探した。

「あ…」

阿部は篤君と話していた。

「あ、篤君…///

阿部君と仲が良いのかな…。」

美琴の独り言は私の脳内を駆け巡る。

阿部の口元の動き、仕草、全てが気になった。


「琉流…??」


美琴は私を心配してか、肩を叩く。

しかし私の思考回路は停止し、ただ阿部を見つめていた。

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