faKe anD Real
「あのね…篤君…に…。」

「え!?」

篤と言えば、私のクラスの人気No.1の男子。
頼りがいがあって、文武両道で優しくて…。
とにかく女子に好かれる性格。
かと言って男子に嫌われる訳ではなく、何もかもが完璧。


「付き合ってるの??」

興味深々で美琴に問うと、美琴は目に涙を溜めた。


「ち…違う!!ただ、片想いで…。」

また顔が赤みを増した。
本当に美琴は可愛い。


「そっか!!頑張れ!!応援するよ♪」

すると美琴ははにかんで

「ありがとう、」

とだけ言った。


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