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それから、私達は互いの知恵をしぼりながら、篤君へのプレゼントを選んだ。


会計を済ませ、外に出る。
茜色に染まる空。人通りは相変わらずだったけど、私達の心を落ち着かせた。


「綺麗…。」

「篤君と見ればもっと綺麗だったかもね〜♪」

「琉流のばかー///」

しかし顔は緩んでいる。
あながち私の言った事は嘘ではないらしい。


「でも、今日はありがとう。」


美琴は呟くように私にお礼を言った。

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