クリスマス・イブ
記念日☆一年
「高橋夫婦、一年目突入おめでとーっ!」
とか自分で自分をお祝いしちゃってる、この目の前の女の子は俺のよき友達でもあり、可愛い彼女だ。
「あれから一年って早いよね。」
「あぁ。」
「覚えてる?アタシが亮平に告白したとき。緊張で亮平の顔なんか見れなかったんだらね。」
「顔なんかって…。」
心は、俺が少ない小遣いで買ったショートケーキのロウソクをふっと消すと俺の手に、自分の手のひらを乗っけた。
「あのね、いつも言わないけど亮平のこと…、みんなよりちょっと好き。」
「…みんなよりちょっと?」
俺って心の中でそれ位の価値だったのか。
「嘘!みんなよりいっぱい好き!」
もはや意味が分からなくなってきている。