おばあちゃんの約束。短編[完]
おばあちゃんが、死んでしまった翌日から、妙に怪我をする。
しかも見覚えのない怪我。
1番始めの怪我は、足の爪が少し剥がれていた。
この怪我は、痛かった為、直ぐに気付いたし、次の怪我は捻挫だったので、気付かない筈がなかった。
だがその次がおかしかった。
膝の裏を切っていた。
学校の友達が、教えてくれるまで気付かなかったのだ。
何処かで擦ったのだ、と思ったが、全く記憶に無いのだ。
そして、今回の膝も、記憶に無い。
気持ち悪い。
そんな思いが、脳裏に駆け巡った。