おばあちゃんの約束。短編[完]
「智果・・・??」
「・・・お母さん??お母さん?!こんなの嘘よねっ?!!私を脅かそうとしてるんでしょ?!ウフフっ!!私引っ掛からないんだからねっざんねんでし「智果っっ!!!!!!」
びくっ!!
めったに怒鳴らない母が、声を張り上げて怒鳴った。
私は母を見つめた。
「これは・・・嘘じゃないの、」
私にとっては重たすぎる言葉だった。
お母さんの重たい表情も、また現実身を帯びる。
「こんな事であなたを脅かすなんて、たちが悪すぎでしょう。お母さんも出来れば嘘と思いたい。でも・・・。」
それでも、まだ続けようとする母に私はいった。
「じゃあ、嘘だって信じよう。」
バシッという鈍い音と共に、私の頬に痛みが走った。
シバかれたのだ、と把握した。