おばあちゃんの約束。短編[完]
「あーっ!!みんな見てえ!!智果すんごい、綺麗な水晶玉持ってるよ!」
結伊が水晶玉を見つけた。
やっぱりこの水晶玉は、誰が見ても綺麗なんだ。
「ほんとぢゃん!!ウチ写メろ〜と(笑)」
奈子が、ポケットから携帯を出し、水晶玉を撮る。
カシャ
「撮れ・・・・・・た。」
突然奈子の顔が引きつる。
「どんな感じ〜??」
気になる私は携帯を覗く。
「だっダメ!!」
「え・・・。」
奈子が、通話終了ボタンを連打する。
私は少しも見れていない。
「どうして見せてくれないの??」
「ダメだよ。ダメ・・・。」
奈子はそれだけ言うと、床に座り込んだ。