赤色の桜-短編-
赤色の桜
桜が舞い散る今日、高校の入学式だ。
「涼子-っ。起きなさい!!!」
母親の声で飛び起きた涼子。
時計を見ると針は8時を示してる。
(やば..遅刻しちゃうよ..)
急いで制服に着替え髪をとかす。
新しい制服を着る感動などしてる余裕はなく、とにかく急いだ。
朝ごはんのパンを食べずに急いで靴を履く。
「あ。涼子!ご飯ぐらい食べていきなさい!!!」
母親がしゃもじをもって出てくる。
「ご飯なんか食べてる時間ないよ。いってきま-す。」
母親の怒る声がする。
でも、そんなことにいちいちかまってられない。
涼子は自転車にまたがり急いでとばした。