赤色の桜-短編-
野村涼子(ノムラリョウコ)は今日から高校生。
先生に絶対合格できるといわれていた高校に落ち、第2志望のあまり通いたくない高校に通うことになった涼子は憂鬱だった。
(通いたくない高校に遅刻なんて..)
時間的に式が始まると同時に着きそうだ。
(もう..ついてないよ...)
「はぁ-っ....はっ..-っ」
なんとか着いた。
だけど、急いでクラスを確認しなくちゃ間に合わない。
(え-っと..)
クラスで自分の名前を探す。
(あった!B組だ...)
クラスの人の名前を見る限りじゃ知り合いはいない。
(ま...この高校に通うのは少数だっていってたし..)
涼子はそう考えるようにした。